初心者のためのインターネットオークションガイド

古本屋よりも安くて綺麗!

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私はよく本を読むのですが、まだインターネットがなかった時代には、大型書店で本を買い漁っていました。当時は古本屋に足を運ぶという習慣がなく、新品ばかりを買っていました。

既にその頃オークションはやっていましたが、古本を落札することはありませんでした。本は新品で読むものという習慣がこびりついていました。新品の紙の匂いや手触りが好きだったというのもあります。

ある日、本がぎゅうぎゅうに詰まった本棚を見上げた時に、「いったい幾らくらい本に費やしてきたんだろう」という疑問がふと頭に浮かんできました。「別に古本だっていいよなぁ。新品で買ったって読み終わったら、本棚に仕舞ったまま滅多に取り出すこともないんだし」

そこで早速、前から欲しかった本をインターネットオークションで検索してみました。

岩波文庫のドン・キホーテ全6巻が3分の1の価格で出ています。古典文学の老舗でもある岩波文庫は他の文庫と比べると若干高く、ドン・キホーテも書店の棚の前で買おうかどうしようか何度も迷った末に諦めていた本でした。同じ出品者で司馬遼太郎の文庫本も同じくらいの安さで出ていました。その方は他にもたくさんの古典や歴史小説を出品されていました。さっそくまとめて入札、無事落札。送料込みで、新品の3分の1の値段で買えました。

NHKの葵徳川三代の影響で「関ヶ原」3巻と、大阪の陣を描いた「城塞」3巻、明治初期の征韓論を巡る政争と西南戦争のことが知りたくて「飛ぶが如く」全10巻、「項羽と劉邦」3巻、「太閤記」2巻、秀吉の軍師黒田官兵衛を描いた「播磨灘物語」4巻、岩波文庫の「水滸伝」10巻、クラウセヴィッツの「戦争論」2巻、「浪華任侠伝 明石家万吉」の分厚い1巻、あとタイトルを失念しましたが、忍者物2巻。

到着して梱包を解いて驚きました。新品同様です!ほとんど変わりません!お得な買い物ができたと出品者に感謝しました。

本も年月を経るにつれて酸化したり汚れたりして価値が減じていきます。古本は値段だけ見ると、一見お買い得に見えますが、酸化していたり汚れていたりで読むのに支障を来す場合がありますので注意が必要です。私の場合、あまりにも酸化が酷い本を手にしていると手の甲が痒くなってきて読書どころではなくなります。

私の体験では、表示価格の半額以下の3分の1という破格の安さで新品同様の文庫本を手に入れることが出来ました。オークションでの購入は、相場に左右されない旨味があります。もちろん入札前には、きちんと商品説明を読んで状態を確認しておくことが大切です。